価値創造の成果 - 事業報告 -

グループ本社

グループ全体の本社機能を束ね、
各事業VCの先導役として
全体最適をめざす

取締役副社長三矢

事業VCに横串を通し、グループ全体の効率化を図る

 近年、自動車業界は100年に一度と言われる大変革期にある中、我々は、足元の収益確保と将来の成長力確保の双方に同時に取り組むことが不可欠です。それぞれの事業で競争力を高めるため、グループで持っているリソーセスを有効に活用するために導入したのが「事業VC」であり、それらに横串を通して統括し、事業の集約・整理を先導することと、全体視点で効率化や最適化に向けた仕組みを創出していくことが「グループ本社」の役割です。
 グループ本社のこれまでの取り組みとしては、グループ内での重複解消に向けた組織再編やグループ全体の統一制度、システムの構築を進めてきました。既に法務・監査機能の集約、連結子会社であるアイシン九州とアイシン九州キャスティングの社長統一によ る経営機能の一本化を完了しています。さらに2019年4月、アイシン・エィ・ダブリュとアイシン・エーアイの経営統合を実施、2019年10月にはソフトウェア専門会社2社の経営統合を行います。また、資格・評価制度を主要13社で統一するなど、人事制度や業務システムの統一を行っています。
 調達や営業、物流、生産技術といった機能では、グループ全体で管理し、集約、改善、高度化する取り組みを進めており、グループ各社の「いいとこ取り」をしながら全体の効率化と底上げを図っています。例えば調達機能では、各社が同様の資材を個々に購入しているケースが多くありました。これらをまとめて購入することで、購入品のコスト低減はもちろん、調達業務の効率化にも大きく貢献すると考えます。一部の原材料や設備では、既に集中購買を始めています。物流面では、輸送コスト、物流CO2排出量削減に向け、国内外においてグループ全体で共同輸送に取り組んでいます。例えば、国内納入便では、愛知と神奈川に中継地を構えることによって、グループの荷を束ね、中継地間を大型車両などでまとめて運ぶことによる効率化を図っており、現在、関東地区のさらなる拡大に向け活動しております。また、海外でも北米、中国を皮切りに同様の取り組みを開始しています。また、生産技術ではIoTを活用し、世界中の生産ラインをネットワークでつなぎ、生産情報の「見える化」を図るとともに、設備の保全、品質情報も総合的にチェックし、品質・生産性向上につなげていく取り組みを進めています。

グループ連携を加速し、アイシングループの競争力強化の道筋をつける

 私たちはVC導入以前から、グループ連携の考え方や目的が浸透するよう、経営方針説明会をはじめとしたトップダウンでの意識付けや、全ての階層での教育、啓蒙活動を行ってきました。現在、ベースとなる考え方は定着してきていると実感しています。ただし、まだまだそれを実行するスピードを上げていく必要があります。議論することはもちろん必要ですが、変化の時代にあって判断が遅れてしまってはいけません。なるべくシンプルに、あるところまでは議論するが、時間が来たら結論を出して、迅速に動くようにしたいと考えています。
 私たちは各事業目標のさらに先を見据え、イノベーションを追求していかなければなりません。事業を横断する決断、今の事業にはないような新たな提案もグループ本社の役割だと認識しています。今後も、全体最適を念頭に、各事業VCの先導役として本社機能を効率良く効果的にけん引していきます。

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