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山本さん藤井さん

山本さん藤井さん

乗降時も、移動中も
すべての時間を安心・安全・快適に
過ごせる社会へ

4/正確なセンシングと見守りで
移動中の不安を解消

モビリティを利用するすべての人に安心・安全を提供しようと考えたとき、乗降をサポートするエントリーシステムと並んでもう一つ考えなくてはならないのが、移動中のサポートだ。アイシンが手がける見守りシステムでは、カメラやセンシング技術を駆使し、乗降時や移動中の安心・安全と快適な移動時間を提供する。

「たとえば無人運転のモビリティに乗る人は、緊急時の対応は大丈夫なのだろうか、と不安に思うはずです。そこで車載カメラやセンシング技術を活用して、緊急時にはいち早く管制センターに異常を通知し、音声や文字表示で細やかにアナウンスすることで、乗員の不安を取り除きます」と、チームを率いる藤井は見守りシステムの価値を分析する。

具体的には、たとえばAIによる画像認識技術によって、乗員の表情や動きを検知することで、体調変化などの異常を察知することができる。そうして得た情報を管制センターなどと共有することで、迅速な対処につなげるという仕組みだ。また、車いすやベビーカーなどを判別して、自動でスロープを作動させたり、車内の忘れものを通知したりなど、安心・安全かつ快適な移動を提案することができる。

「AI画像認識やセンシング技術によって得た情報は、ドアの開閉や走行速度調整など、アイシンが手がけてきた多彩な部品や機構と連携することができます。この強みを活かせば、あらゆる場面ですべての人に寄り添ったサポートを素早く提供できるようになります」

5/「人の温かさ」を残し
技術だけに頼らない見守りの実現

このように、アイシンの見守りシステムは、移動中のトラブルや無人であることの不安を解消するためのさまざまな開発を行っているが「単に技術力を高めるだけでは不十分」だと藤井は言う。

「エンジニアの視点に立つと、どうしても『いかにして省人化、無人化を実現すべきか』と100点をとることを考えてしまいがちです。しかし、熟練の車掌さんやバスガイドさんのレベルの気遣いやパフォーマンスを再現するのは、とてもハードルが高い。また、仮に実現できたとしても、そこにきめ細やかな気遣いといった人の温かさはきちんと残せるのだろうか、という課題も生まれます。ゆえに、私たちが考えるべきは、100点を取ることではなく、こうしたギャップをどうやって埋めていくか、というところにあると思っています」

そのために藤井は、自動運転によって車内が無機質にならないよう、状況に応じた文字や画像を表示したり、自然なコミュニケーションを目的としたAI対話エージェントを導入したりすることで、人とモビリティの理想的な距離感を模索し続ける。見守りサービスを取り巻く課題に対して藤井は「人の温かさを残し、技術だけに頼らない見守りを実現したい」と語る。

6/存在が当たり前になる社会へ

エントリーシステムと見守りシステムは、目的や用途など、あらゆる面で相互関係にある。
「たとえばドア部分にカメラとセンシング技術を活用すれば、車いすの乗員がドアの前に立ったとき、AI画像認識で車いすを判別し、自動でドアを大きく開け、スロープを出すことができます」と山本。さらに藤井も
「乗降の際、車両の周囲に自転車や後続車といった障害物を判別し、ドアの開閉のタイミングを図り、危険を防ぐことができます」とそれぞれの強みを活かすことで、より移動の安心・安全をサポートができると考えている。実際、すでにこうした技術開発の連携をとり、実証実験も始まっている。

このような取り組みによって、二人が共通して願うことは「いち早くこの2つのサービスが全国、ひいては世界中に広がること」だ。
「自動スロープも、見守りサービスも、現時点では特別なサービスとして認識されます。しかし、私たちが技術を磨き、ユーザーのニーズに一つひとつ答えを示していくことで、いずれはエントリーシステムや見守りシステムという言葉を使わなくても、当たり前の存在になるはずです」

これからのモビリティ社会にとって、重要な技術となる2つのシステム。アイシンが目指すのは、これらのシステムが当たり前に存在する社会だ。

エントリーシステム
電動スロープや大開口スライドドアなどによって、快適な乗降をサポートするシステム。

見守りシステム
センシング技術やカメラによるモニタリングによって、モビリティで移動する人の安心・安全をサポートするシステム。

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