TOP>>「リクライニング昇降座いす リク楽」編>>1
ここは探偵テクノの事務所。
前回、ジャンダラーが残した予告状を見ながら、
テクノは思案顔。
「おばあちゃんのお気に入りをいただくって、
ジャンダラーは何を盗むつもりだろう……。
ジャンダラーが大好きなハイテク製品なんて、
はたしてお年寄りが持っているんだろうか……」
今回だけは、さすがのテクノも思いつかない。

「もしかして、本当におじいちゃんを連れ去るつもりか?」
追い詰められると、不安なことばかりが頭をよぎる。
「それにしても、いつもならもう電話が鳴る頃なのに……。ちょっと電話をしてみるか」
その頃、愛真家では全員がリビングに集まって
いつものように週末ドライブの行き先について家族会議中。
「僕は動物園に行きたい!」翼くんが言うと、お姉ちゃんが
「このあいだ行ったばかりでしょ!」

「でも、あのペンギンさんにまた会いたいもん!」
「私だって行きたい場所があるんだからね!」
そこに、一人だけ会議に加わってなかったおばあちゃんが現れて
「これこれ、ケンカはダメですよ」
「あれ? おばあちゃん、どうなさったの?」お母さんが聞くと、
「いえね、今、お部屋にお客様がいらっしゃったので
お茶をさしあげようと思って……」
「あら。いつの間に? 私が持っていきますよ」
「いいんですよ。私のお客様ですから」
「そうですか?」
おばあちゃんのお客様って誰? 
と思っていると電話が鳴った。

「あら? テクノさん。
いつもお世話になっております」
「それよりも、おばあちゃんに
変わったことはないですか?」
「え? おばあちゃんですか? 
別にありませんよ。
毎日、おじいちゃんと
元気に散歩に出かけていますし」
「そうですか。それは良かった」

「今、お客様がいらしてるので、
もしお急ぎなら後でおばあちゃんから電話をするように言いますけど」
「お客さん? どなたですか?」
「私も分かりませんが、いつの間にかおばあちゃんの部屋に……」
テクノは胸騒ぎを覚えた。
「今から伺ってもいいですか?」
その頃おばあちゃんは、お客様にお茶とお菓子をお出ししていた。
「そちらのネコさんには、またたびクッキーがいいですわね」
「おかまいなくニャ~」
なんと、おばあちゃんのお客様とは、ジャンダラーリンだったのです!
      
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