●安全性も確保し、世界初の
 駐車支援システムの開発に成功

 駐車精度課題をクリアした開発メンバーたちは、安全性を確保するためにも、工夫を凝らした。 従来の駐車支援システムのコントロールユニットには、1つのマイコンしか搭載されていなかったのに対して、今回は1つのコントロールユニットの中にメインとサブの2つのマイコンを設置することで、安全性の向上に努めたのだ。2つのマイコンがそれぞれで行った自動操舵の計算結果が一致した場合のみ「ハンドルを切れ」と指令を送信する。また、メインマイコンとサブマイコンは、常に互いに監視をしているので、万が一故障が起きても安全に停止できるようにした。

 こうして、トヨタ自動車と共同で、システムを練り上げていき、ハンドル操作を自動化した世界初の駐車支援システム、インテリジェントパーキングアシストは製品化のめどをつけることができたのだった。
 03年9月、「初代インテリジェントパーキングアシスト」を搭載した2代目プリウスの発売が開始された。

 ハイブリット車プリウスの新型とあって反響は大きく、売上も好調であったが、実はこのシステムの存在も大きかったという。「インテリジェントパーキングアシストがクルマ選びの決め手になった」そうしたお客様の声がディーラーから開発チームにも伝わり、メンバーはこの新しいシステムに確かな手ごたえを感じた。

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