●あらゆる車種に搭載できる、
 汎用性の高いパワースライドドア開発をめざせ!

 ミニバン人気が続いている。今や乗用車のなかで4台に1台はミニバンが占めるほどである。小さな子ども連れや三世代家族など大人数でも乗れるし、雨の日の乗り降りもラク。目的に応じてシートアレンジもできるなど、使い勝手の良さが人気の秘密だ。

 ミニバンには様々な快適性能があるが、パワースライドドアシステム(PSD)はその代表的なものの一つである。運転席のスイッチやドアハンドル操作により自動でスライドドアが開閉できる快適さが市場に受け入れられて、自動車メーカー各社で採用が相次いでいる。

 当社のスライドドアの歴史は比較的新しく、1997年トヨタ・ラウムに搭載された手動式スライドドアに始まる。99年には当社初の電動式PSDがトヨタ・タウンエース/ライトエース・ノアに採用されたが、搭載車両がマイナーチェンジ車であったため制約が多く、車両搭載性等に課題を抱えていた。

 しかし、PSDは大きな可能性を秘める製品であり、車体系事業の次の柱として大きく育てていくためにも次期開発モデルに全力で取り組む必要があった。そこで掲げられた開発テーマが、車種展開が容易で、乗降性に優れ、しかも室内空間を損なわない革新的なPSDであった。

 さまざまなアイデアの中から、駆動ユニットなどのメイン部品を全てドア側に内蔵する画期的なアイデアが生まれたが、それを具現化するには、開発メンバーの前に立ちふさがる高いハードルを越えなければならなかった。

パワースライドドアシステム

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