●固定観念を乗り越えよ。乗り越えられると信じよ

 それにしても苦難の道のりであったと言わざるをえない。
 暗黒時代だったと振り返るメンバーもいる。「道楽はそろそろやめたらどうか」と言われた者もいる。そうした四面楚歌のなかでGHPが復活できたのはなぜか。
 一つは「なにくそ」という怒りにも似た情熱があったからだろう。「無理だ」「無謀だ」「無茶だ」という「三無」の声が聞こえてくるなかで開発を進めるのには、それがどうしても不可欠だった。
 もう一つは、それまでの常識や固定観念を振り払って新しい発想で開発に取り組んだことだった。専門家の知識や意見は貴重なものだが、それに頼りすぎてもいけない。自分のやるべきことをしっかりと認識し、何としてでも実現していくんだとの信念のもと、発想をリセットして物事に取り組む必要がある。それができて初めて、大きな成果がもたらされる。苦難に満ちたGHPの開発が教えてくれるのはそういうことだった。

 開発担当者はこう回顧する。
 「苦しかったとき、部長からは“こんなくらいじゃ会社はビクともしないから、焦らずにやりなさい”と励ましてもらった。これほどありがたい言葉はありませんでした」――。


※文中の所属・役職は当時のもの、上記リストの所属・役職は2005年6月現在のものです。

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