●知恵と汗を絞ってコストダウン

 2003年春、新商品は「スーパーフレックスフィットマットレス(SFF)」と命名された。03年秋からの発売が決まり、安城工場では生産準備が始まった。
 やはり最大の課題はコスト削減だった。安城工場の鳥居は、初期投資の負担を少なくするため設備投資を抑制し、ラインも合理化する一方、部品点数の削減を技術部に訴えていた。
 部品の点数が少なくなれば工数は減り、コストも下がる。それを知っている技術部がひねり出したのがフレックスバッグのサイズを3つに共通化するという設計だった。
 「これによってすべてのサイズが1梱包ですみます」
 というのが技術部のねらいだった。鳥居も賛成した。こうした連携もあって最終的に製品コストの10%の削減に成功した。

 物流コスト面でも問題があった。注文を受けた販売店へ工場から直納する際、重くてかさばるベッドは負担が大きいのだ。
 「トータルの物流コストを軽減するには新たなしくみをつくるしかない」と判断した鳥居たちは、商品の納入に部品の引取りを組み合わせることを思いついた。すなわち、トラックで工場から販売店にベッドを配送した帰りに、部品調達先に立ち寄り、工場に納入予定の部品を引き取って来るのである。
 こうした従来にはないしくみによって、部品の物流コストをほぼ半減することができた。

フレックスバッグ(青い部分)

物流コスト軽減のためのしくみ

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