●トヨタ自動車からの生産移管。
 コラム生産を一本化せよ

 電動コラムの次期製品の製品仕様が決定したことを受け、2000年5月よりトヨタ自動車の生産管理部において電動コラムを内製するか、外部に発注するかの検討がスタートした。トヨタ自動車で電動コラムを生産している工場と当社で生産分担をどう行うかの検討である。開発貢献度、生産能力、物流効率、コストメリットなどさまざまな角度から評価がなされ、営業が交渉の前面に立った。
 01年5月、約1年がかりの交渉の末に、02年8月から展開される新型電動コラムの全量を、当社生産に一本化することが決定した。

 さらに、この流れを加速させる事態が発生した。01年7月、トヨタ自動車の電動コラム生産工場を別の部品の工場として再編する計画が浮上、そこで生産中の電動コラムを一斉に生産移管する動きが加速したのである。移管先として候補に挙がったのは、もちろん当社半田工場だった。
 半田工場長と営業部員が交渉にあたった。そして01年末、走行系事業のトップが決断を下し、新型の投入を待たずに、02年5月に半田工場への全面移管が実施された。

 半田工場で生産する電動コラムは、現在3種類(新型、旧型、超音波モーター型)。04年現在、月産約2万5,000台の生産量にのぼっている。97年トヨタ・アリスト向け電動コラムの立上げ時と比べ、売上げ規模は数倍に伸びた。「しかし…」と半田副工場長は気を緩めない。
 「新型は作動音の静粛性は大幅に向上し、直行率も格段に向上したが、まだまだ手作業の部分が多い。労働集約的なものづくりの段階だから、近い将来は自動化しなければいけないだろう。品質保証面では、とくに作動音の検査に力を注ぐ必要がある。今は人間が耳で聞いて検査しているが、今後は自動化するため、音圧を振動で検出する方法などをもっと研究していかなくてはいけない」
 生産の現場では、需要の増加に合わせた新たな取組みが始まっている。

◇電動コラムの売上推移(05年以降は予測)

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直行率
1回目の検査で合格する製品の割合。

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