先生の約68%が「夏の教室は暑い」と思っていた?!

普段授業を教えている先生の約 68% が夏の教室を「非常に暑い」「暑い」と感じ、温熱環境に対しても約 76% が「不満」「やや不満」と答えています。教室における空調の必要性、最適な空調について検証してみました。

教室の温度(夏季)

教室の温度

温熱環境に関する満足度(夏期)

温熱環境に関する満足度(夏期)
(出典)
「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究報告書」 平成20年2月 国立教育政策研究所 文教施設研究センター 「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究」研究会
各数値の単位未満を四捨五入しているため、合計値が 100% にならない場合があります。
暑い!
教室の温熱環境に対する不満の声も約66%!
地域別に「夏の教室の温度について」を見てみると…
近畿地方が「非常に暑い」「暑い」が81.8%とトップ。 次いで、九州地方の77.2%、そして四国地方の73.6%が続きます。
(出典)
「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究報告書」 平成20年2月 国立教育政策研究所文教施設研究センター「学校施設の環境配慮方策等に関する調査研究」研究会
「やや寒い」「寒い」「非常に寒い」については微細なため割愛しています。各数値の単位未満を四捨五入しているため、合計値が 100% にならない場合があります。
地域別夏の教室温度
ほかにもいろいろ。教室の現状と抱える問題。
猛暑日が10年前の4倍に!
「猛暑日」とは 1 日の最高気温が35℃以上のことを言います。2003 年の猛暑日(全国平均)はわずか 2.9 日だったのに対して、2013 年では 13.7 日と、10 年間で 4 倍以上に増加しています。教室内も高温になる地域が増え、扇風機と水分補給では暑さをしのぐのは難しい状況となっています。

猛暑日の比較(全国平均)

猛暑日が10年前の4倍に

(出典)気象庁ホームページ「過去の気象データ」より算出

熱中症など児童の健康への影響も?
猛暑日が増え続けるにも関わらず、全国の公立小中学校で空調がある普通教室の割合は、2007 年度で 10.2%。近年空調導入が進められていますが、設置は一部の都市部に限られています。空調がないと学業へ集中できないだけでなく、猛暑日の増加による熱中症など、児童の健康への影響も懸念されます。

室別の小中学校の空調施設の設置状況

室別の小中学校の空調施設の設置状況

(出典)文部科学省調べ

どんな学校環境が必要なのでしょうか。
適正な温度と湿度の確保
学校環境衛生基準では教室などは、夏期≦ 30 ℃、冬期≧ 10 ℃であることが望ましい。最も望ましい温度は、夏期 25 ~ 28 ℃、冬期 18 ~ 20 ℃、相対湿度も 30 ~ 80% とされています。

学校教室の最も望ましい温度

夏季では25~28℃、冬季では18~20℃が最適です。
(出典)
社団法人 文教施設協会 学校施設の換気設備に関する調査研究報告書より
適正な空気清浄度の確保
学校環境衛生基準に定められている二酸化炭素(≦ 1500 ppm)、一酸化炭素(≦ 10 ppm)、他化学物質などの管理は必ず必要ですが、近年は近隣国の大気汚染による環境基準を超える PM 2.5 (注1)が観測されており、基準にはありませんが学校でも対策が必要と言えます。

全国の測定局における PM 2.5 の環境基準値超過率

環境基準値を超えると、換気や窓の開閉も最小限にしなければなりません。
(注1)
PM2.5とは、大気中に浮遊する小さな粒子のうち、粒子の大きさが2.5μm(1μm=1mmの千分の1)以下の非常に小さな粒子のことです。
環境基準値( 1 日平均値 35 µg/m3)超過率 2011 〜 2013 年の各 1 月の比較。中部以東を東日本、近畿以西を西日本としました。対象測定局は各年で異なります。
(出典)
独立行政法人国立環境研究所「日本国内での最近の PM 2.5 高濃度現象について」より
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