皆様には、日頃より格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
アイシンは「品質至上」を基本として、「新しい価値の創造」「国際協調と競争の中での着実な成長」「社会・自然との共生」「個人の創造性・自発性の尊重」を経営理念に掲げ、持続可能な社会の構築に貢献すべく、積極的に社会的責任を果たしていくことを経営の基本姿勢として事業を営んでおります。
世界規模で深まる景気減速を背景にした自動車市場の先行き不透明感に加え、世界的な環境規制の強化や低コスト化へのニーズの高まりなど、開発競争が激化しており、事業を取り巻く環境は一段と厳しさを増していますが、このようななかにあっても、「経済」「環境」「社会」という企業活動にかかわる三つの側面を調和させた経営を行いながら、企業と地球社会の持続可能な発展を目指していくことに変わりはありません。
経済的側面では、2008年度(2009年3月期)の事業環境は、これまでの拡大基調から一転、自動車需要が世界のほぼすべての市場で急速に冷え込み、大変厳しい状況となり、売上高は2兆2,144億円と10期ぶりの減収となりました。利益面においても、このような状況のなかで、経費の総見直しや設備投資計画の縮小など、当面の収益確保に向けた緊急利益対策に懸命の努力を尽くしてきましたが、残念ながら34億円の営業損失となりました。こうした厳しい局面を乗り切り、次の時代を切り拓いていくためにはスリムで強固な企業体質への変革が必要であり、生き残りをかけた構造改革の断行と、お客様の視点に立った新商品の開発や新たな市場の開拓、確かなものづくりの力に裏打ちされた競争力の確保に、グループの総力をあげて取り組んでまいります。
環境的側面においては、軽量化による燃費向上や製品に含まれる環境負荷物質の低減に向けた技術開発を推進するとともに、省エネルギーに配慮した設備へのリニューアルや設備の小型化などで使用電力の低減を図るなど、生産時の消費エネルギーの低減にも努めています。
社会的側面においては、コンプライアンスの徹底やコーポレートガバナンスの強化、また迅速かつ適切な情報開示に努めるとともに、良き企業市民として地域に密着した社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。
今後もアイシンは、社会から信頼される人・企業として、企業活動のすべてにわたり、社会との共生を意識した行動を絶えず心掛け、社会との調和ある成長と社業の発展に努めてまいります。
株主様をはじめ、お客様、取引先様、地域社会の方々などステークホルダーの皆様には、引き続き変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申しあげます。
取締役会長
取締役社長 