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社会的側面特集

「品質」を支える人材の育成 国内外の従業員にアイシンのものづくりを伝承

アイシンは、事業の基本を「ものづくりを通じて社会に貢献すること」であると考えています。
そこで、ものづくりに携わる人材の育成に注力し、確かな品質の商品を提供できるようアイシンのものづくりに関する考え方や方法、実践的な技能を教えています。

技術系スタッフ職「設計実務演習」の流れ

図:技術系スタッフ職「設計実務演習」の流れ

技術系スタッフ職新入社員研修

「ミシン」を通じて開発・設計の基本を学ぶ

2010年度、アイシン精機では、技術系スタッフ職の新入社員研修において、アイシンの原点であり、ものづくりの基本が詰まった「ミシン」を通して機械要素と機構を学ぶ「設計実務演習」を開始しました。研修生自身がアイデア企画から作品製作・評価までを実際に体験し、ものづくりの基本を学んでいます。

この演習では、まずアイシン精機の初代の足踏み式ミシンで縫製を体験し、そのからくりを調査することから始め、続いて一般的なミシンの3倍サイズのスケルトンミシンを使って縫い機構を学びます。次に、3人1組となって、最新型のミシンを一つひとつの部品にまで分解し、もう一度組み立て直すことでミシンの機械要素と構造を理解します。その後、CADではなく手書きで部品の図面を作成し、社内の試作工場に試作を依頼します。2ヵ月後、発注した部品が届く頃にもう一度集まり、自分たちで設計した部品を実際に組み上げ、その作品の機能を確認し、出来ばえを評価します。不具合があった場合は、その再発防止策を考えます。こうした一連のステップを実際に体験してみることにより、ものづくりの基本を習得します。

また、この演習のもう一つの特徴は、講師補佐に、新任課長格を起用している点にあります。講師が指導の合間に現場の様子や失敗談などを新入社員に伝えることで、仕事に対する姿勢を学んでもらっています。

写真:足踏み式ミシンでの縫製を体験し、設計者の熱意と姿勢を理解

足踏み式ミシンでの縫製を体験し、設計者の熱意と姿勢を理解

写真:実際のミシンの3倍サイズのスケルトンミシン

実際のミシンの3倍サイズのスケルトンミシン

講師から

大切なのは「チームワーク」。

知識や技能の習得はもちろん、チームワークの重要性を体感してもらうことが大切だと考えています。チーム一丸となって取り組めば、必ず良いものができます。

指導にあたっては、「自ら考え一人ひとりの強みを発揮する」「一人だけで悩まない」「困っている仲間がいたら助ける」を念頭に、全員参加で進めるよう心がけています。また、職場に入ってからのことを考え、指導の合間に自らの失敗談なども話し、「気持ちの切り替え方」や「知らないことは恥じるな。知らないまますごすな」などを声かけし、仕事に立ち向かう姿勢を意識して研修を進めています。

写真:安藤  宰

アイシン精機
技術管理部
安藤 宰

日本の企業内訓練校での海外従業員の教育

ものづくりを支える現地人リーダーを育成

日本企業のものづくりに関する大きな環境変化の一つに、海外生産の拡大が挙げられます。アイシンでも、1973年にメキシコに生産拠点を開設して以来、年々、海外生産拠点が増え、現在、その数は60拠点に上ります。

アイシンでは、これら海外生産拠点で、ものづくりのリーダーとなって活躍できる現地人材の育成に力を入れており、2001年度から企業内訓練校「アイシン高等学園」に海外拠点の従業員を受け入れ、1年間にわたってさまざまな実践的技能を教えています。

カリキュラムの中でグループで課題に取り組む場合は、日本と海外の研修生が入り混じるようにグループを組み、国籍や文化の違いを超えたチームワークを身につけられるようにしています。2010年度には、中国、ブラジル、タイ、トルコ、インドネシア、台湾からの研修生計20人を教育しました。

これまでにこの研修を終えて帰国した海外従業員の中には、すでに製造課長や部長となって現地のものづくりを支えている者もいます。今後もこの研修を継続し、アイシンのものづくりを世界中に根づかせていきます。

写真:実践的な技能を学ぶ海外研修生

写真:実践的な技能を学ぶ海外研修生

実践的な技能を学ぶ海外研修生

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