ダイバーシティの推進

アイシングループでは、元気で持続的に成長していくために、ダイバーシティマネジメントを積極的に推進することを重要な経営戦略と考え、さまざま施策を実施しています。

育児や介護などによって働き方が限定される従業員が男女問わず増加していくなか、どのライフステージでも、従業員が最大限に能力を発揮できるよう、環境整備や意欲的にチャレンジできる仕組みと風土づくりを推進しています。また、アイシン精機では、ワークライフバランスを反映できる制度として上級資格者向けの国内地域限定コースの設定、ダイバーシティ推進を職場で盛り上げていくために上司向けの“イクボス塾”を開催し、ワークライフバランスと生産性向上を両立できるマネジメント層の育成を推進しています。

「働きやすさ」と「働きがい」の両立を加速させる“イクボス塾”の成果

「男女関係なく、部下のワークライフバランスのカギを握るのは上司である」というコンセプトを実現する“イクボス塾”。2016年度には、部下のキャリアと人生を応援しつつ、自らもワークライフバランスを充実させ、組織業績の結果も満たす上司(イクボス)が成功体験を発表するまでに成長。他のイクボスの“やる気”を刺激することができました。2017年度には第3期イクボス塾を開講し、全部署にイクボスを配置できるように取り組んでいます。

女性の活躍推進

アイシングループでは、女性従業員数が増加傾向にあるなか意欲をもって能力を発揮し、やりがいを感じながら働き続けられるよう、「キャリア支援」と「仕事と家庭の両立支援」の視点で女性の活躍推進に取り組んでいます。

アイシン精機では、トップコミットメントのもと、全社から選ばれた女性従業員による女性活躍推進プロジェクト “きらり”が中心となり、現場の声を吸い上げながら、「働きやすさ」と「働きがい」の向上に向けた施策提案などを推進しています。これまでに、キャリア形成支援を目的としたキャリア開発研修、中期的な育成計画に沿ったメンター制度、管理職をめざす女性を個別に育成するCDP(Career Development Program for Women)などを導入し、体系的に女性の成長を支援しています。2016年度は、ロールモデルによる講演会を開催し、成功事例をグループで学び合いました。

仕事と家庭の両立支援策

アイシングループでは、従業員がライフステージに応じて多様な働き方を選択できる環境を整備し、会社生活と家庭生活を両立しやすい環境づくりを推進しています。アイシン精機では、2016年度より在宅勤務制度や介護短時間勤務制度を導入するなど、両立支援策のさらなる充実や制度の利用促進に取り組んでいます。また男性従業員を対象に、育児目的の休暇制度を拡充するなど、子育て支援も積極的に推進しています。

[ 労働時間短縮の取り組み ]

ワークライフバランスの取り組みとして、労働時間の短縮、年次有給休暇の取得向上をめざし、労使が一体となって推進しています。

●年間総労働時間・・・目標: 2017年度末までに2,100時間

[ 仕事と家庭の両立支援制度 ]

法令に定める制度を整えることはもちろん、より一層の仕事と家庭の両立支援のため、制度を設けています。

〈 アイシン精機の事例 〉

在宅勤務・・・・・・・・・・・
事務職・技術職で4月1日時点で8歳までの子をもつ従業員と要介護者を家族にもつ従業員を対象に1日の一部あるいは終日自宅で業務することができる制度。
育児短時間勤務・・・・・
4月1日時点で8歳までの子をもつ従業員を対象に、子の年齢に応じて労働時間が短縮できる制度。
育児休職・・・・・・・・・・・
子が1歳6ヵ月になるまでもしくは1歳になる年度末まで
介護休職・・・・・・・・・・・
最長3年まで
介護休暇・・・・・・・・・・・
要介護者1人につき年間10日、2人以上は20日取得可能
あんしん休暇・・・・・・・
失効する年次有給休暇を最大20日まで積み立て、私傷病・看護、出産・育児のために使用可能

多様性の促進(アイシン精機)

(単位:人)

2014年度 2015年度 2016年度
女性 1,499 1,729 1,782
正社員に占める割合 11.0% 11.7% 11.9%
定年後再雇用者 413 405 372
全従業員に占める割合 2.4% 2.4% 2.6%
障がい者 195 216 230
全従業員に占める割合 2.0% 2.1% 2.2%
外国籍 124 133 134
正社員に占める割合 0.9% 0.9% 0.9%

女性の採用数・管理職者数(アイシン精機)

(単位:人)

2014年度 2015年度 2016年度
採用
(定期)
事務系総合職※1 4
(11.4%)
11
(23.4%)
10
(25.6%)
技術系総合職※1 7
(4.9%)
22
(13.1%)
13
(9.0%)
生産現場など技能職※1 11
(7.7%)
15
(7.9%)
30
(17.1%)
実務職 30 30 18
管理職者数※2 32
(1.8%)
39
(2.1%)
46
(2.39%)

※1( )内は採用人数における女性の割合
※2( )内は全管理職者数における女性の割合

育児・介護休職取得者数(アイシン精機)

(単位:人)

2014年度 2015年度 2016年度
育児休職 女性 74 115 101
男性 5 11 11
介護休職 女性 2 1 1
男性 2 3 1
育児のための時短(使用者※1回以上) 女性 263 314 309
男性 72 100 117
育児のための時短(登録者) 女性 292 332 340
男性 387 483 499

※ 育児・介護休職の人数は休職開始年度で算出

平均残業時間(アイシン精機)

(単位:H/月)

2014年度 2015年度 2016年度
全体 35.9 36.1 35.9

年次有給休暇取得率(アイシン精機)

(単位:%)

2014年度 2015年度 2016年度
全体 97.7 98.1 98.9

平均勤続年数(アイシン精機)

(単位:年)

2014年度 2015年度 2016年度
全体 15.4 14.8 15.1
男性 15.8 15.3 15.7
女性 12.2 11.1 15.1

障がい者も一緒にやりがいをもって働ける職場づくり

アイシングループでは、「ノーマライゼーション・共生」という考えを基本に、障がい者も一緒にやりがいをもって働ける職場づくりと、障がい者雇用の拡大に取り組んでいます。職場づくりのためには、工場別に「生活相談会」を開催し、職場環境改善をつなげています。また、140人の生活相談員や受け入れ職場に対する教育も実施。さらにグループ各社と連携して、課題解決とともに関係会社も含めた運営体制構築も進めています。

障がい者雇用率の推移(アイシン精機)
障がい者雇用率の推移(アイシン精機)

定年退職者の再雇用制度

アイシングループでは、定年後再雇用制度を設けています。再雇用者の多様な就労希望に応えるために、短時間・短日数勤務制度も導入。法令を遵守し、希望者全員の再雇用を実現しています。

グループ中核6社は、再雇用を希望する従業員の能力向上を図る「パワーアップセミナー」を導入し、定年退職5年前にあたる全組合員を対象とした雇用制度の理解浸透、自己のキャリア・強みの棚卸し、今後の自己研鑽プラン作成などをサポート。また、再雇用者の高度な技能を伝承する技能伝承塾の開設や新退職金制度の導入など、再雇用者のやりがい向上にも取り組み、定年退職者の再雇用のさらなる拡大を図っています。