消費者課題

世界中のお客様の期待を超える確かな品質を提供するとともに、いつまでも商品を安全にお使いいただけるよう、品質を追求し、品質を高める仕組みづくりと人づくりに取り組んでいます。

「品質至上」を経営の基本理念として

アイシングループは、経営理念に「品質至上」を掲げるように、品質を守り、高めることに徹することが企業存続の基本であると考えています。また、経営目標達成のために社内の業務に携わるすべての人が互いに協力し合い、「お客様第一」を基本としつつ企業体質を改善していく管理活動であるTQM(Total Quality Management)を推進しています。

「品質至上」「お客様第一」という考え方をより確かなものとするために、2015年度は第1回オールアイシンTQM大会を開催し、経営トップのTQM活動への想いを直接発信しました。アイシングループでは、グループをあげて品質を守り、高める人づくりを推進しています。

「お客様第一」を徹底するための活動をグローバルに展開

アイシングループでは、グループ品質保証連絡会において各社の品質に関する情報を共有し、対応について検討を重ねています。

アイシン精機では、お客様第一の原点に立ち「100%良品の商品」を提供し続けられるように、グローバルA-CF(アイシン・カスタマーファースト)推進委員会を設置。この下部組織として「設計」「製造」「仕入先」「市場」それぞれの機能において担当役員が目標と活動計画に基づいて評価し、改善の方向づけを行っています。2015年度からは機能単位の品質向上に加え、各商品本部のもと、商品軸でQCD(品質、コスト、デリバリー)をつくり込む体制を構築。商品ごとにグループでも連携して品質を高めています。

グローバルな品質保証体制としては、北米、中国、豪亜、欧州、インド、南米の「海外地域別品質向上委員会」を中心に、市場拡大に対応した品質確保の強化に取り組んでいます。また、北米と中国では日本と同様に、現地のお客様や市場の要望に素早く対応し、品質改善を推進する拠点として調査・分析機能をもったQAセンターが稼働。2015年度はタイにも設置しました。また、グループ各社が進出している地域では、グループ各社が力を合わせて品質に関する情報を共有するとともに、QAセンターを活用しています。

グローバルA-CF推進委員会の体制

全員参加で商品の品質を高める

アイシングループ各社では、各職場単位で全員参加のQCサークル活動と創意工夫提案活動を実施しており、商品や仕事の品質向上、またこの活動を通した人材育成に努めています。

QCサークル活動は、国内のみならず海外のグループ会社でも活発に行われるようになり、その活動成果は「グローバルQCサークル大会」で発表されています。2015年度の本大会は海外40社国内外8社から43サークル200人の仲間が集まり、互いの活動を熱く報告しました。

また、創意工夫改善提案にも力を入れており、優秀な改善事例に贈られる文部科学大臣表彰創意工夫功労者の受賞件数はトップレベルを維持しています。

グローバルQCサークル大会
グローバルQCサークル大会

品質のプロを育成

アイシングループでは、SQC(統計的品質管理)手法に基づいた仕事ができる、品質のプロの育成を推進しています。

このために、財団法人日本規格協会によるQC検定1級~4級の取得を、グループをあげて取り組み、2015年度末までにグループ主要12社で26,091人が取得しました。さらにSQC手法の研修やテーマ登録による重要課題解決活動を推進し、その成果発表会を開催するなど、品質に関する高度な知識習得と実践を進めています。

信頼性確保の取り組み

アイシングループでは、商品の安全性や信頼性を確保するために、世界各地のお客様が、さまざまな商品をどのような環境で、どのように使われるのかを調査し、新商品の試験評価を実施しています。

自動車部品については、藤岡試験場(愛知県)、豊頃試験場(北海道)、ファーラビル試験場(アメリカ ミシガン州)の3ヵ所に有する世界の道路状況を再現した試験路などを活用し、部品視点ではなく、完成車視点で実車試験を繰り返し、信頼性の確保に努めています。また、試験場での実験・評価に加え、北米、南米、欧州、インド、中国などで、それぞれ異なる自然環境や使われ方を織り込んだ厳しい試験を現地で繰り返すことでこれまでにない知見やデータを蓄積し、商品開発や品質確保に反映しています。また得られたノウハウは、試験場での道路環境の再現や評価のレベルアップに活かされています。

住生活関連、エネルギー関連商品についても、太陽光や風雨、湿度変化に対する耐久性を評価する環境室などの大型設備を使った性能評価機能とともに、実市場での施行状態をも考慮した試験を実施することで、安全で信頼いただける商品づくりにつなげています。

ファーラビル試験場(約3,840,000m2

設計・開発の現地化に対応できるよう、2005年に開設。
ドライブトレイン、ブレーキ、ITS系製品などの実車評価を通じ、信頼性確保に貢献。

ファーラビル試験場
試験の様子

お客様への対応

アイシン精機では、「お客様相談室」を設け、ミシンやベッド、介護用品などの住生活関連商品に関するお客様からのお問い合わせに迅速・的確・丁寧にお応えしています。対応後は、商品・サービスの改善要望を関連部門に展開し、新商品の開発に活かしています。

また、社内やグループ会社の従業員に対して毎年2回、品質事例展示会を開催し、お客様からの苦情の声を聞くことができるブースを設け、「お客様第一」の姿勢を真摯に学ぶことができる教育の機会としています。

消費者視点で活動できる仕組みと人づくり

アイシングループでは、消費者視点に立ち、消費者の権利を守るという姿勢を実現する仕組みと人づくりに取り組んでいます。

アイシン精機のお客様相談室では、商品の取扱説明書やカタログなどの販売促進ツールについて、製造者責任を果たすために作成者を対象とする内容と表現手法についての社内教育を施すとともに、表現内容のチェック・審査を行っています。また、国や地域固有の文化や習慣を考慮し、より適切な表現とするためにネイティブチェックの仕組みを強化。2015年度は、北米で使用する取扱説明書と販売促進ツールのネイティブチェックの状況を現地で確認しました。

また、お客様第一の姿勢を浸透させ、消費者の視点を業務に活かすことができる人材育成の拡充を目的に、消費生活アドバイザー資格の取得を推進しており、現在28人の資格保有者が活動しています。

取扱説明書審査会
取扱説明書審査会