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バーチャルカンパニープレジデント座談会

バーチャルカンパニープレジデント座談会

バーチャルカンパニー制により将来の競争力をさらに高めていきます

近年自動車業界には、電動化、自動運転、I oTといった技術革新やIT企業をはじめとした異業種の参入など、100年に一度の急激な変化の波が押し寄せています。そうした変化への対応力やグループとしての一体感を強化するため、2017年4月よりバーチャルカンパニー制(以下、VC制)をスタートしました。VC制では具体的にどのような取り組みを行い、競争力を高めていくのか。伊原社長の進行のもと、4人の各事業VCプレジデントおよびグループ本社を統括する三矢副社長が、その全貌を語りました。

VC制を取り巻く環境認識と課題

伊原 最初に、各事業VCとグループ本社の環境認識と課題について紹介してください。

パワートレインVC

尾﨑 オートマチックトランスミッションの需要が増えており、規制対応を含めた生産能力をどのように増やしていくかが課題です。また、アメリカのCAFE規制※1や中国のNEV規制※2など世界的に環境規制が厳しくなるなか、将来的にハイブリッドやEV・FCVなど電動化の時代が来れば、既存のオートマチックトランスミッションの需要が減少するリスクがあり、その対応も必要です。

  • ※1 Corporate Average Fuel Efficiency規制。アメリカにおいて、自動車メーカーごとに企業平均の燃費を算定し、その燃費が基準値を下回らないように義務付けたもの。
  • ※2 New Energy Vehicle 規制。中国において、自動車メーカーに対し、一定の割合でEV、プラグインハイブリッド車など「新エネルギー車」の取り扱いを義務付けたもの。

走行安全VC

小木曽 走行安全の領域は、電動化、自動運転、コネクティッド、といった変化も大きく、ライバル争いも激しい領域です。そして、今まさに予防安全で事故をなくす技術が求められているように、時代の要請は移り変わっており、変化への早急な対応と新たな挑戦が求められている状況です。一方で、1トン、2トンといった重量のあるクルマを確実に停止させるブレーキなどのメカニカルな部品も大変重要で、グループ一丸となり、新興国への対応も含め競争力を強化していかなければいけないと考えています。

車体VC

西川 アイシン精機とシロキ工業はこれまで約50年、良きライバルとして切磋琢磨してきましたが、近年、新興国メーカーとの競争が激化しています。特に、ドアフレームやモールなど外装・機能部品については、両社ともに厳しい状況であり、これら既存商品の競争力強化が喫緊の課題だと考えています。また、車体の拠点は国内外に46ありますが、一部で事業領域の重複があり、供給体制の効率化が必要です。一方、高い競争力を持つサンルーフやパワースライドドアなどシステム商品に関しては、まだまだ限られたお客様にしか供給できていないため、お客様に選んでいただけるよう品揃えを充実するとともに、さらに先を見た次世代商品の開発を進める必要があります。

情報・電子VC

植中 情報・電子の領域はIoTや人工知能など、想像を超える変化がすでに起きています。今後の自動車産業において情報・電子は、その中心に位置するものであり、すべての事業VCと連携して進めていく必要があると思っています。

グループ本社

三矢 自動車業界におけるビジネスモデルは大きく変わり、異業種からたくさんの会社が参入しております。我々もこれまでにない新しい闘い方をしていかなくてはいけません。そうした状況のなかで、現有ビジネスをやりきって成長をきっちり確保していくとともに、次世代、次々世代に向けての手を打っていく必要があると思っています。そのためのグループ本社の課題は3つあると考えています。1つ目は先見の明を持ち、広い事業領域を見据えて事業VCの皆さんとどういう技術や事業に投資をしていくのかを議論し、その判断材料をしっかり提供できる体制をつくっていくこと。2つ目は共通資源や業務を集約し、効率化を図ると同時に、余った部分で現状業務のさらなる高度化を始めること。3つ目は安全、環境、コンプライアンス、品質、こういった経営の基盤となるところを強化していくこと。この3つの課題に取り組んでいきます。

バーチャルカンパニープレジデント座談会

伊原 グループ本社には14社から人材を集めるのですか。

三矢 第1弾として、4月1日から経営管理部門で40名ほどがアイシン精機に、そして10名ほどがアイシン・エィ・ダブリュへ行き、仕事内容の棚卸しを進めています。

VC制を取り巻く環境認識と課題

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