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トップ対談

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伊原社長(アイシン精機)×松井社長(シロキ工業)

世界一の車体部品メーカーをめざして

今、自動車業界では、新興国サプライヤーとの熾烈な価格競争、次世代技術をめぐる開発競争、さらにITを武器にした異業種の参入など、グローバルな規模での競争がこれまでになく厳しさを増しています。
このような環境変化を乗り越え、持続的に成長し続けるために、アイシングループは、5つの事業再編に取り組みました。その一つがアイシン精機とシロキ工業の経営統合です。今般、両社の統合メリットを最大限に活かし、世界ーの車体部品メーカーをめざした取り組みをスタートさせました。

シロキ工業株式会社 本社・技術センター(豊川)
本社・技術センター(豊川)
シロキ工業株式会社
■設立 : 1946年3月
■資本金 : 74億6千万円
■売上高 : 1,351億8千万円(連結)
■従業員数 : 5,240人(連結)
■事業内容 : 自動車用内装機能部品・車体外装部品、鉄道車両用シートの製造、販売 北米、中国、タイ、インドネシアなどにおいて生産・供給体制を強化しているグローバルサプライヤー

(2016年3月31日現在)

経営統合の背景と目的

— 激しさを増すグローバル競争に勝ち抜くために —

伊原

2016年4月1日、アイシン精機(以下 アイシン)はシロキ工業(以下 シロキ)との経営統合を実施しました。
まず、この経営統合を決断した背景を紹介します。今、私たちの自動車業界では、M&Aによるメガサプライヤーの誕生や新興国サプライヤーの台頭などにより、世界どの地域においても競争の激しさは増すばかりです。車体部品においても、今までアイシンはいろいろな欧米メーカーと競争して、何とか勝ってきました。ところが近年、低コストを武器とするメーカーが出てきて、私たちが負けるケースが増えてきました。欧米ではメガサプライヤーに負け、新興国では低コストを強みとするメーカーに負けるようでは、とても戦っていけない。そこで、従来はライバルだったシロキと一緒になって新しい枠組みをつくり、世界の競合相手と戦っていこうというのが、今回の経営統合の出発点です。

松井

この分野では、アイシン、シロキ、競合社の三つ巴の戦いも珍しいことではなく、これまで互いに多くのメーカーと戦い、それぞれが世界市場で勝ってきた歴史がありました。

伊原

私がシロキと一緒にやろうとしている経営統合とは、互いのリソーセスや強みを集約し、環境変化に負けない競争力を構築することです。今、アイシンでつくっている部品とシロキでつくっている部品は、かなり同じものがあります。その中で、ドアフレーム、ウインドウレギュレーター、モールといった非常にコスト競争力が要求される外装・機能部品は、基本的にはこれをシロキに集約し、開発も生産もまとめて担当していただくという形で統合したほうが、世界で戦う競争力が発揮できるだろうと考えました。
一方、アイシンは、今やっているパワースライドドアやサンルーフなどのシステムモジュール商品の開発・生産に力を集約し、競争力をさらに高めていきます。ただ、今後の商品開発については、シロキにはかなりの力があるので、一緒に開発もやりながら戦略的にすみ分けを図っていきたいと考えています。

松井

シロキの立場で今回の経営統合を位置づけると、技術競争の面でニーズが高まっている部品の軽量化と安全を両立させることが難しくなりつつある、という背景があります。またシロキは、もっとグローバルに成長しなければいけないのですが、海外展開を加速させるためには力不足という現実もあります。さらに私たちが強いとされるコスト競争力でも、新興国で育ったメーカーに対して劣勢に立たされるケースもあり、彼らのホームグラウンドではまったく勝てない状態になりつつある。へたをすると、今後は私たちのホームグラウンドでも負けてしまうのではないか。このような危機感から、私は経営統合を決断しました。

統合後の両社の役割